作家の倉本聰さんが、以前「北の国から」のエピソードで、倉本さん自身の脚本作りのやり方を披露していたことをふと思い出しました。
その手法というのは、「登場人物すべての年表を書く」ことだそうです。
それもかなり緻密に書き込んで行くそうで、それがドラマ一場面の濃縮された臨場感につながるし、セリフのリアリティを上げることにつながるのだそうです。
以前、某国営放送局の番組小道具を作った時、奥のスタジオで役者さんがリハーサルをしている場面に出くわしたことがあったのですが、監督の指示が「えっ、こんなことまで言うの?」という内容だったのを思い出しました。
その場の臨場感を高めるためのものだったのだと思いますが。
倉本さんの手法が、業界の中でどの程度スタンダードな方法なのかは知りませんが、多かれ少なかれ、こういったドラマというストーリー作りの現場では、関係する方々の脳ミソの奥の方に、必ず登場人物のヒストリーというものがあって、場面場面で「自分ならどう考える」とか「どういう感情でどういうことを言うんだろう」ということを年がら年中考えているんだろうなあ、と感心しました。
一般の人にしてみれば、ドラマのシーンというのは、どちらかというとある種荒唐無稽っぽさを感じることが多くて、「人生はドラマのようには上手く行かないよ!」と思うかもしれません。
ですが、考えてみれば別にドラマが現実に近くなければならない理由などどこにもなくて、むしろ現実との距離感の取り方にバラエティがあるからこそ、一つの作品としてのドラマが成立するのだろうと思ったりもしたのです。
そういう意味では倉本聰さんの方法論でのストーリー作りは、本当に身につまされる「架空だけど架空じゃない」感じのドラマ制作のための方法論なのかもしれません。
「ピーク、エンドの法則」
以前の投稿で、記憶、記憶に残す、ということを書いてきましたが、結局は「コントラスト」をつけることがポイントです。
同じようなことがストーリーにも当てはまるわけで、それが「ピーク、エンドの法則」として知られていることです。
簡単に言うと、ストーリーが記憶される部分は、そのストーリーの盛り上がりの部分と結末だけであり、その他の部分は忘れ去られる、ということです。
つまり、ドラマの入り口は日常的なシーンが展開され、ある日主人公が誰かとの運命的な出会いがあって、それまでの日常から非日常へなだれ込み、最終的な結末へと向かうという流れの中で、どの部分が記憶されているか?ということです。
長嶋と王の違いは、大衆の記憶に残す場面設定の違いにあることは、以前述べた「場の特殊性のコントラストの大きさ」そのものにあります。
ところで、マジメな方の日記って、読んだことありますか?
「朝5時に目が覚め、床から出て3分で居間の座椅子に座り、暑いと思ったので温度計を見たら部屋の温度は30度を上回っていた。」
「夜七時に巨人戦のナイター中継があり、ちょうど王の打席でライトスタンドへの第30号ホームランをまた打った。・・・」
まあ、こんな感じですかね。
実は倉本さんはこんな感じで登場人物の年表を作ってるのです。
年表ということなので、生まれてから死ぬまでの期間が長いわけですから、ある程度ざっくりとした年単位の人生の動きを書いて、別の登場人物との接点をどのあたりの年齢に設定するかを考えながら全体像を構築していく、というやり方ですね。
そして、運命の出会いの日の時の流れは、上のように分刻みで書き込んでいくそうです。
投稿の構想を練るには、真面目な人の日記で良いのですが、もし、自分の投稿を見て、「あっ、これじゃ読まれないな!」と思ったら、そう、まさしくマジメな人の日記をそのまま投稿しちゃっている可能性が高いです。
ストーリーはそこからの肉付けが勝負!です。
特に人との出会いの場面では、「感情」という要素が入り、感情が発するセリフというものがありますしね。
紹介記事を書くことの効果
まずは紹介記事を書いてみましょう。
これにはいくつかのメリットがあります。
まず最初のメリットはSEO効果ですね。
最終的には自分のブログが他人から被リンクを貼ってもらうことで達成されることですが、そのためにはまず自分から外の世界に目を向けるところから始めましょう。
ご自身のビジネスとの関連性の高い方のブログ、書籍などを自分のブログからリンクを貼って、紹介するわけです。
最初は、紹介してあげた方や書籍のサイトにとってのメリットの方が相対的に高くなるので、あなたにとってのメリットは低く思われるかもしれませんが、実はこういう紹介記事というのは、あなたの見識や知っていることの広さというものを読者に知ってもらうことになる、というメリットが大きいのです。
もちろん、仲間を作ってお互いに紹介し合う、ということもアリですが、これだと結局狭い世界に留まってしまうので、もしこの方法を採用するなら、グループを大きくする方向性を常に意識することを忘れないでください。
二つ目は、他のビジネスを理解することによって、自分のビジネス体系が広がってくることです。
私のデザインやブランディングのビジネスは、仕事の依頼を頂いたお客様のビジネスを理解し、コンサルをするところから始まる関係で、本当に広い範囲のビジネススタイルに触れることができたのです。
結構ナチュラルな感じで、様々な、それもまったく関係のない業界を飛び火するような広がり方でした。
自分の世界から自然に飛び出せたことで、いろいろとビジネスのヒントも得られましたし、そこからメルマガやブログネタも拾うことができたのです。
自分のしているビジネスが他の人と違っていることに気づきましょう
ご自分のビジネスは、他人から見ると、自分が思っている以上に特殊なんだ、ということに気が付いてください。
女性は徳が高いので、自分のことを結構謙遜する傾向が強いです(本心はわかりませんが)。
お料理でも、ネイルでもやっている人によって微妙にビジネスって違うものです。
でも、自分ではその違いって気づきにくいもの。
でも、こうした交流が増えてくると、自然に自分のビジネスの強みとか、ブランドストーリーをどう組み立てれば良いのかが少しずつ見えてくるものです。
自分の世界をどんどん広げていきましょう。
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