成功する人・成功し損ねる人

『成功する人の定義』とはなんなのでしょう。

私なりに考えてみました。

人生において、自分の周囲にある実際の状況を修正したり、良くしたりするために動いていない人は、成功しない傾向があります。

あなたが成功の良い定義を欲しいと思うなら、それはまさにこういうことかと思います。

自分の周囲を見て、
何がなされるべきか
何が修正されるべきか
何が実際のことなのか
を知ることができて、
それに関して実際に何か手を打つことができて行動する人

でしょう。

同じ条件下で、全く違う行動を選択したお二人を思い出しながら、「成功する人・成功し損ねる人」についてお話しますね。

地道な努力で成功をつかんだAさん

現在は海外にお住いの、クライアントのAさんがいます。

Aさんは今から20年ほど前、海外留学後、神奈川県の湘南地域にお住いだった時に、当時、日本では珍しい「ネイルサロン」をオープンさせました。

１回のネイルが、１万円〜２万円の時代です。

当時Aさんは、マーケティングの事もそんなには専門知識がおありではなかったと思います。

でも、ご自身で考えて、狙った客層である、披露山、鎌倉山などの高級住宅地の豪邸にポスティングし続けて、高価格だったネイルの顧客をゲットしていきました。

まあ、鎌倉湘南などにお住いの方々はお判りだと思いますが、海沿いの街ですので、アップダウンが激しい地域です。

大きなお屋敷では、表の門の所にはポストが無く、裏の勝手口に目立たないようにポストがあるそう。

それでも旦那様に協力を得て、車を使いながらひたすら続けて行き、その結果かなりの売り上げと資産を作り、現在では海外に移住なさって、数々のビジネスを展開なさっています。

インターネットがそれほど一般的でも無く、SNSもまだない時代。

やはり直接的な告知には、ポスティングが効果を出した時代です。

地域のビジネスをやるには、攻略するエリアに狙いを定めてアプローチをし続ける・・・これ大事なことなんですね。

地道な活動を嫌った結果、ビジネスが定まらないBさん

方や、大手化粧品販売会社の販売促進部出身で、退職後にやはり鎌倉地域にエステサロンをお出しになったBさん。

最初、数年前にお会いした時には海外でエステサロンの技術を体得したけれど、科学的なデータが不足しているので

販売することができない・・・とのことでした。

動けない理由は、エステの師匠のせいであって、ご自身はそれを待っているという返答でした。

その時のコンサルティングのテーマは当然、『販売するための行動力と計画』でした。

まずは動くことの必要性に納得していただいた後には、東京の友人に願いして、鎌倉地域の自分の店までお来ていただくには限界があると気づかれました。

そこで、地域の新規のお客様を開拓するという目標を持ち、速攻で地域の世帯収入も人口も分析して、新聞折り込みのエリアも狙う地域も決められました。

Aさんと同じように狙った客層は披露山、鎌倉山などの高級住宅地の豪邸に住む方でした。

しかし・・・2ケ月後、新聞の折り込みチラシでは効果が薄いと言うことになり、ポスティングをスタートさせました。

自転車で、1件1件豪邸にポスティングをしていると聞いていましたが、ポスティングの効果で１週間に1件、2件と新規の顧客が増えだした所で、4ケ月目に突然「ポスティングはやめました」という報告をうけました。

効果が出ているのに何故？と少々びっくりしまして、おやめになった理由を聞いた所

「鎌倉は1軒1軒のお家が大きく、山が多いので、限られた時間の中でのポスティングは、数をこなせない」

「大きなお屋敷の裏口に、やっとポストがあるようなお家ばかりで山間のお家を自転車で回るには、体力的にも無理」
というお返事でした・・・

あ〜〜やっぱりな・・・と内心思いながら、そこでBさんのコンサルティングは終了させていただきました。

というのも、
成果が出ない原因はすべて「他力」のせいにして、自分で動かずに成果だけ欲しがる
というBさんの思考のクセが致命的だと判断しました。

成果が出るまでの間は、困難なことや失敗も、多々出るのが当たりまえですが、その困難をいかに乗り越えるかを考えて工夫することが大切です。

それなのに、最初の目的を達成するだけの行動はしたく無い、ドロドロに汗まみれに動くのは自分には合わないとおっしゃる。

マーケティングの知識も十分にあり、前職はマーケティングのデータを利用したお仕事をなさっていたにも関わらず、机上の論理はできても、それを実際に自分の体を使って成果を得るまで我慢して、やり抜くことができなかったわけです。

「雨の日に自転車で、沢山の印刷物を持って動いていたら、山間の道で派手に転びました。
その時に、自分は何と無駄なことをしているのか・・・って惨めになったんです・・・」

とおっしゃっていました。

少々突っ込みたくなりました。

「何故？自転車で無理ならば、自動車を使うことを考えなかったのか？
もし、免許を持っていないのなら、誰かに協力を得るよう要請しなかったのか？」

そんな言葉を飲み込みました。

「それならば、代わり何をするの？」と聞いてみた所、Bさんは

「SNSが盛んですから、これからはSNSの発信を強めて、遠路でもサロンに来ていただくマーケティングを実践します」
とのことでした。

そして程なくFacebookで「1000いいね！」を貰えるようになるSNSの起業塾にお入りになりました。

そして・・・6ケ月後には「600いいね！」を貰えるような存在になっていました。

その結果、お知り合いは山のように増え、数々のビジネスチャンスをいただいたのでしょう。

化粧品、美容商材、数々の他分野のネットワークビジネスも始めたようで、エステサロンはすっかり影を潜め、成果が出ているのか出ていないのか・・・

販売していくサービスと、ご自身の軸がドンドン変わっていきます。

方やAさんは、その後も数々のビジネスを立ち上げますが、最初はその分野に詳しい人を探し出し情報を得て、知識や行動のアドバイス、コンサルティングを受けながら、成果が出るまで、ご自身自ら寝ないで行動し成功していらっしゃいます。

ビジネスを成功させるためには人一倍の行動が必要

何かを立ち上げる。

そんな時には何よりも、人一倍の行動が必要です。

そうしてその行動量に見合った成果を出した後に、新しいブランドが立ち上がり、出来上がっていくのです。

副業
パラレルキャリア

何種類もの仕事をするのが当たり前の時代ですが、ビジネスで成果や利益を出したいのならば、ご自分の「今！」の状況を、客観的に判断し、何かの手をうつ。

その分析力と行動量がものを言うのです。