ニュースレターでお送りしている「成功する起業家が持っている24の資質」の3番目の資質、『目的に対する情熱』についてお送りいたします。
今回、こちらに書かせていただく24の資質は、私自身が38年の起業家として観てきた企業のトップや成功したクライアント達、そして、2012年から個人コンサルテーションをさせていただいた330名あまりのクライアントを観て分析したり、自分自身で経験したことからまとめた内容です。
あなたのマインドセットにお役に立てたら幸いです。
『目標』を持つと思いもしなかったタスクが発生する
『目的に対する情熱』 とは目的を達成するために必要な自分自身のマインド、生活、環境などをコントロールする意思の力です!
成功する為には、この『目的に対する情熱』を日々維持していく意思の力が必要です。
人は『目標』を持ち、そこに近づくことを願います。
そしてそれを顕在意識や潜在意識に擦り込み、其処にたどり着くための努力をします。
新しい講座や新しいビジネス、新しいプロジェクトに取り組む時には、最初は情熱を持ってスタートしますよね。
もちろん、その時には思いついた『目標』も口にするでしょう〜!
でも『目標』にたどり着く間には、実際には数多くの予想もしなかったタスクが発生します。
もしくは『目標』を達成するための壁であったり、障害だったりも発生するかもしれません。
そして、日々のタスクに追われ気がつけば・・・
スケジュール通りに『目標』が達成されていなかったこともあるのでは?
あなたが何かの『目標』を持った途端にあなたのエネルギー値が上がり、あなたの周囲の環境が穏やかな空間から少し密度の濃い空間へと代わります。
そして漂っていた思考が一定方向に流れていこうとしますから、当たり前のように空間に抵抗が起こるのですよ・・・
その抵抗とは、ご自身の体調不良であったり、ご家族からの反対であったり、『目標』以外のビジネス上でのオファーが殺到したりと、いわゆる良いことも悪いことも起こるのです。
そんな時にあなたは、目の前の出来事を処理するために、自ら決めた『目標』を放棄したり、後回しにしたり、先延ばしにしたことがおありでしょう。
ええ・・・私もありますので〜〜笑
『目標』の達成に必要なテクノロジー
実は『目標』達成をするためには・・・
顕在意識や潜在意識に刷り込むだけでなく、確固としたテクノロジーが必要なのです。
そして、そのテクノロジーとは誰しもが出来るし、誰しもが使えるものなのです。
32年前、その当時アメリカのコンサルタント会社からコンサルを受けていた時に教えていただいた、アメリカの経営テクニックがありました。
それは『アドミンスケール』というものです。
『アドミン』とは、日本語では「管理」のこと。
経営的なこと、日々のことの『目標』を達成するにあたっての、日々の行動と時間を「管理するスケール」のことです。
技術的なことは説明が長くなるので、ここではこの『アドミンスケール』を使った実際の事例をお話ししましょう。
ディスパースしていたクライアントが本気なって始まったプロジェクト
9年ほど前のことです。
海外にビジネスの拠点を持っている女性起業家が居ました。
ただし、彼女のビジネスのターゲットは日本の女性層。
ブログでかなりのファンを持っていたため、ネットビジネスでの物販では初年度から数千万の売り上げをあげて成功していました。
彼女の書く世界観は多くのファンの心を掴み、彼女のオススメのものならばこぞって購入する!という流れになっていたのです。
日々寝ないでブログを成長させ、一つのメディアとしても成功しています。
そんな彼女からある日オファーがあります。
ペットの市場でのビジネスを立ち上げたい。
その為のホームページを作りたい。と
ホームページのデザインの仕事ですから、最初ドメインを取得するところまで数日でことが終わります。
ドメイン取得ができた3日後の月曜日、今度は『ペットショップのビジネスは中止』のお知らせが来ました。
まぁ〜制作費用はかかっていませんでしたので、その時は中止は受け入れ、そこでご縁もなくなるものと思っていました。
ところが・・・その1週間後に
『アンチエイジングのコスメを作ることにしたので、デザインしたパッケージデザインのラベルをちょっと観てください』
とのオファーが。
その時に、このクライアントがディスパースしている(注意があちこちにあり一つのことに集中していない)ことに気づきました。
心の中で『ディスパースしているお相手に本気で相手をすると振り回される』と思っていましたので、私の返事は至極アッサリと・・・「まぁ〜良いんじゃないですか・・・」だけ〜〜笑
このあまりにも素っ気ない返事と態度によって、今度はクライアントが「本気」になります。
また1週間後にコンタクトがあり、今度は
『オリジナルのブランドを創りたいので協力いただきたい。本気です!』
『ライバルと見受けられるブランドを観てきて、きちんとしたブランディングをしないといけないと思いました』
とのこと。
この時に、彼女がやっと一つのことに集中する気になったのを感じましたので
『本気ですか? 費用が結構かかりますよ?』
とだけお返事させていただきました。
そこから彼女との9ケ月が始まりました。
天才肌の方はとかくアイデアが豊富で、イメージすることも限りなく広がります〜!
ゆえに、今!必要でないことも引っ張り込みます〜〜笑
そして、彼女は自分のイメージした内容を、スタッフに伝えきれていません。
そりゃ〜そうです。思考のスピードが速すぎて(単なる妄想とご自身は言ってましたが)、先週末にスタッフに話していた内容と方向が、土日を挟んだ月曜日には全く違うプロジェクトに変更されてしまいます。
スタッフにしてみれば、先にもらった指示を完成する前、もしくはスタートする前に、次の違う指示をもらったらどうでしょう。
先が読めないうちに全くの混乱状態に陥ります。
クライアントの彼女の悩みの中にも
『スタッフに私の言ったことが理解されない・・・伝えるには通訳が必要なんです』
というものがありました。
プロジェクトにアドミンスケールを導入
そんな中ブランディングの最初のテクニックとして導入したのが、先にお話しした『アドミンスケール』です。
28年前に身につけ自社の経営にも、受託した建築のプロジェクトなどでも、私がプロジェクトリーダーになった場合に使っていた手法でした。
この『アドミンスケール』の仕組みをクライアントの彼女に説明し、毎週のスカイプミーティングと『アドミンスケール』から発生する、毎週のプランと日々のアクションオーダーに関しては私の方から指示することでスタート!
最初に『目標』作りから始まり、次に『ゴール』と『方針』『理想の光景』と『価値ある最終プロダクト』をオーダー。
次に『目標』を達成するための『戦略計画』を私の方で練っていきます。
その『戦略計画』を元に段階的な目的となる『戦術計画』とそれを細分化された『プログラム』、さらに細かく具体的な『オーダー』にまで落とし込み、毎週のスカイプミーティング時にクライアントの彼女と彼女のスタッフにオーダーしていきます。
その全体像と進行状況を紙面にし、現在やっている作業が『目標』にたどり着くまでのどの位置に達しているのかを示していきます。
ですので、日々の業務に無駄が無いこと、そして一つのオーダーを終えることで『目標』に近づいていることをクライアントや各スタッフ共々理解していただき、機能していきました。
アドミンスケールを導入することで9ヶ月で商品を開発・発売までこぎつける
最初のスタートは、ライバルとなり得る他社メーカーの調査から。
毎週のスカイプミーティングは4人のスタッフも交え、3時間に及ぶこともあり、毎週のオーダーは、20個を超えることもありました。
クライアント自身も海外出張や日常的なネットでの物流業務、毎日のブログ投稿、さらには専門分野の勉強なども続けられながら、毎週のスカイプミーテングと課題提出は欠かさずに提出してきました。
もちろん1週間で達成できるものばかりでは無く、時にはパッケージの見本となる紙などはクライアントが住んでいるリゾート地には無く、本国から取り寄せたり、印刷などは本国へ発注など、距離的な問題も多々出てきました。
ですので、6ケ月で終了予定のものが9ケ月かかったのも、致し方なかったもしれません。
しかし企業で新しいブランドを立ち上げるということは、本来なら早くて1年長くても2年はかかる内容です。
9ケ月で達成したのは驚異的なスピードだったことでしょう。
最初のステップの市場調査から、ブランドコンセプトも製品価格も決まり、ブランドイメージも決まり、パッケージデザインも決まり。
とうとう9ケ月後に発売までたどり着けました。
この間、クライアントがいかに楽しげに『目標』に向かって突き進んで行ったことでしょうか。
私からの週ごとの課題がかなりの量だったこともありますが、一切のディスパースが無くなっていきました。
そして・・・
製品が発売され、最初の3000ロットが3ケ月ではけた時に、クライアントの彼女からいただいた言葉は…
『最初、珠美さんは断りたさそうな雰囲気でしたが、「お願いします!!!」みたいな気合いでお願いしたからには、がっかりさせてはならぬと。
ちゃんと期日までに、やっとけ〜と言われた物はスタッフ総出で手分けして提出し、正直、宿題が結構大変でした
ノープランの私の妄想を、きちんとした絵と計画にしていただき、誰が一番喜んだって、うちのスタッフ一同でした(笑)
が、やっぱり、それがなかったら、南の島でこんな早くに商品が出来上がってなかったと思い、感謝の気持ちでいっぱいです』
そしてスタッフのマネージャーからいただいた言葉は
『オーナーも含め、私たちのプロジェクトに道筋を与えていただき、街路灯のように明かりを灯して導いていただきました。
長い期間モチベーションを保てたのも、珠美さんのコンサルテーションがあったからこそです』
計画的な毎日の業務の積み重ねがあなたを『目標』と『成功』に導く
人は『目標』を持ったとしても、そこに行き着くまでの道のりをストレートに無駄なく達成することがなかなか出来ません。
理由は簡単です!
『目標』までにどんなアクションを取れば良いのか、具体的に行動計画にまで落とし込んでプラン出来ないからです。
感覚だけで物事を進めようとしても、目先の良い話や別のプロジェクト、目先の利益に惑わされます。
このクライアントも起業2年目で、物流で安定的な売り上げがあったとしても、そこでの日々の業務とスタッフの連携など日々、惑わされた事も多々あったと思います。
最初にディスパース(注意があちこちにあり一つのことに集中していない)していたので多少心配していましたが・・・
その中で『自分のオリジナルブランドを創る』という『目標』を、常に保ち続けていられた意思の力は、成功者としてその後のビジネスもプロジェクトも大道を歩んでらっしゃいます。
そして、彼女が常々言っていたのは
『1週間があっという間にすぎちゃうので、毎日ここまでやると決めてやらないと終わらない。でも、今日の作業が最後には『目標』にたどり着くのが解っているから楽しいです!』
ディスパース(注意があちこちにあり一つのことに集中していない)しているうちは何処へも行き着きません。
計画的な毎日の業務の積み重ねがあなたを『目標』と『成功』に導くのです 。
そしてビジネスは楽しむもの・・・
人はクリエーションしているときに「楽しむ」という感覚になります。
ビジネスもまた日々クリエーションしていくものなのですヨ・・・
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